
「靴を脱いだときに靴下から臭いが…」そんな経験はありませんか?
実は靴下の臭いは汗・雑菌・靴の中の環境など、複数の要因が重なって発生します。
この記事では、靴下ソムリエが靴下の臭いの原因と、正しい洗い方、選び方を徹底解説します。

靴下ソムリエとは?
靴下の 歴史・生産技術・製品知識 を体系的に学び、試験に合格した靴下のプロフェッショナル。正しい情報を消費者に伝えることを目的とした資格制度で、素材や編み方、機能の見極めに長けています。
そもそも靴下はなぜ臭くなる?
靴下が臭うのは単に「足が臭い」からではありません。足の臭いの多くは汗と雑菌によって発生します。汗自体は無臭ですが、皮膚の常在菌が足の角質や汗を分解してニオイが発生するのです。
汗
足の裏は汗をかきやすく1日にコップ1杯の汗をかくとも言われています。通気性の低い靴を履いていたり、長時間の着用すると 、湿度・温度 が上がって菌が増えやすい環境になります。
雑菌
代表的なのはブドウ球菌やコリネバクテリウムといった皮膚常在菌です。これらが汗や皮脂、古い角質を分解するときにツンとした臭い物質(イソ吉草酸など)を発生させます。
成分名 | 含まれている臭い |
---|---|
イソ吉草酸 | 汗臭(足のムレ)、加齢臭 |
酢酸 | 汗臭、加齢臭、排泄臭、たばこ臭 |
アンモニア | 汗臭、加齢臭、排泄臭、たばこ臭、生ごみ臭 |

靴下の臭いを消す方法
1.まずは足のムレを防ぐ!
靴下の臭い対策の第一歩は、足のムレを防ぐことです。革靴やスニーカーなど密閉度の高い靴は湿気がこもりやすいもの。足がムレると臭いの原因になります。
・適度に靴を脱いで空気を通して足を乾燥させる
・通気性のよい素材の靴や靴下を着用する
・吸水速乾性のある素材の靴下を着用する
足のムレを防ぐためには、いかに汗をこもらせず乾燥させるかがポイントです。
2.上手な洗い方・干し方で汚れを落とす
1.液体酸素系漂白剤を使う
雑菌を減らし、臭いを元から分解します。毛や絹の素材の場合は、粉末の酸素性漂白剤は繊維を傷める可能性あり。液体タイプがおすすめです。
2.裏返して洗濯
表側の目立つ汚れを払い除けて、靴下を裏返して洗濯機に入れます。すると内側の臭いの原因になりやすい皮脂や角質がよく落ちます。

3.口ゴムを上にして陰干し
形を整えて、口ゴム部を上にして干すと良いでしょう。水分による口ゴムの劣化防止・重みによる靴下の変形を防ぎます。

臭いを抑える靴下の選び方
においを抑えるための靴下の機能にはさまざまなタイプがあります。ここでは、靴下を選ぶときに参考になる消臭・防臭に効果的なキーワードをご紹介します。

・消臭機能および抗菌防臭を謳っている靴下
消臭機能付き靴下は アンモニア・酢酸・イソ吉草酸 などの三大臭に対応するものが多く、加齢臭(ノネナール) に配慮した糸・加工を採用している製品もあります。
消臭繊維(竹炭、ポリジンなど)
吸湿性 に優れた 綿・ウール、吸汗速乾 に強い和紙素材など
・通気性のよい靴下
ムレを逃がすメッシュ編みタイプ
指間の湿気を分散する5本指タイプ
靴下ソムリエの豆知識
「消臭」と「防臭」の違いは?
よく目にする2つのキーワードですが、この2つは効果に違いがあります。
種類 | 含まれている臭い |
---|---|
消臭 | 発生した臭いを吸着・中和して無臭化 |
防臭(抗菌防臭) | 菌の増殖を抑え、そもそも臭いを出にくくする |
靴下の臭い対策には、靴下のパッケージや商品説明に書かれている言葉に注目しましょう。
SUKENOのおすすめ消臭靴下
最後に、靴下メーカーSUKENOが自信を持っておすすめする臭い対策に有効な靴下シリーズをご紹介します。
まとめ
靴下の臭いは原因を理解し、正しい洗濯方法と素材選びをすることで大幅に軽減できます。
「抗菌防臭靴下」や「消臭機能付き靴下」を上手に取り入れて、足元から快適な一日を過ごしましょう